パソコンで何らかの作業を行い、その結果は記憶媒体に保存されます。SSDというフラッシュメモリを使用した高速アクセスが可能な記憶媒体の台頭が著しいですが、未だにHDDを搭載したパソコンの利用者が圧倒的に多いのが現状です。HDDはSSDに比べると速度面で劣りますが、HDDの速度を決める要素は複数あり、現在でも高速化が進んでいるのです。まずはプラッタの枚数です。
大容量のHDDだと、プラッタの1枚あたりの容量が多くなります。1枚あたりの容量が大きいということは、データの記録密度が高くなるため、ヘッドが読めるデータ量が多くなるのでアクセス速度がアップします。また、プラッタを回転させるためのスピンドルモーターの回転速度も重要です。回転が速ければそれだけヘッドがデータに速くアクセスすることが出来るのです。
特にパソコンを起動するときは大きな違いになります。また、HDDには大きく分けて3.5インチサイズと2.5インチサイズがあります。プラッタの物理的なサイズが大きい3.5インチの方が、データをより多く記録できるため、速度面で有利になります。HDDにもメモリが搭載されています。
キャッシュメモリは書き込みデータの一時保存やデータの先読みを担当し、このメモリ容量が大きければ一度に多くのデータを扱えるのでHDDの速度がアップします。最近ではSSDと同じフラッシュメモリを搭載してキャッシュメモリとして動作させるハイブリッドHDDというものも登場しており、HDDの速度向上は急速に進んでいるのです。