パソコンのCPU性能を決める要素

CPUは、パソコンの全ての性能を司る脳の役割を果たしています。CPUの性能は動作クロックとコアの数で決まると思われがちですが、それだけでは決まりません。他にも性能を左右する重要な要素があるのです。まずはキャッシュ容量です。

CPUは実行する命令やデータを、一時的に保存されているメモリから読み取ります。CPUからみると、メモリの速度は非常に遅く、データが必要になるたびにやりとりが発生するため動作が遅くなってしまうのです。そこで、そのデータを予測し、あらかじめCPUに取り込んでおくのがCPUのキャッシュです。このキャッシュ容量が多いと一度に大量のデータを取り込んでおけるため、パソコンの動作速度が速くなるのです。

CPUが動作すると必ず発熱が起こります。高速な計算を行うCPUは消費電力が大きいため発熱の温度も高くなります。そこで注目するべきなのがTDPです。このTDPは冷却の必要性を数字で表したもので、TDPが低いほど低発熱のCPUだと言えるのです。

ここ数年のCPUには、グラフィックス機能が内蔵されているものが大幅に増加しています。しかし、このグラフィックス性能もCPUの種類によって差があり、フルハイビジョン動画の再生が精一杯のものから、最新の3Dゲームが楽しめる高性能なものまで様々なのです。自分の用途に合ったグラフィックス性能を持つCPUを選びましょう。パソコンのCPU性能は、多くの要素によって決められる複雑なものなのです。

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