テレビや冷蔵庫、エアコンなど日常生活を快適かつ便利にしてくれる多くの物は電気によって作動するため、各家庭に電気を供給する役割を担っている電柱や電線などの電力設備に何らかの不具合が生じて停電が起きてしまうと、普通に生活することが困難になるばかりか最悪の場合には命を落としてしまう危険性があります。そういったことから、電柱や電線は優れた耐久性を持っているのですが、日本ではそれらの電力設備は主に屋外に設置されているため、設置する地域のあらゆる自然環境にも耐えられるように対策を施さなくてはなりません。そのため、雨水はもちろんのこと紫外線や塩害などにも強い素材を用いるなどしているのですが、これは電気の供給に直接関わっている全ての電力設備だけではなく、長さと重量がある電線を固定させることで断線・落下などを防ぐ役割を担っている結束バンドにも同じことが言えます。なぜなら、結束バンドが紫外線や塩害に弱い素材の物を使ってしまった場合、結束バンドが破断して電線の断線・落下などが発生して停電を引き起こす可能性が高くなるからです。

そして、これは屋外で行う配線工事にも同じことが言えます。ですから、屋外での配線工事の際に使用するケーブルはもちろんのこと結束バンドも紫外線対策は必須です。また、沿岸地域や融雪剤を頻繁に使用するような寒冷地では塩害の発生確率が高いので、屋外での配線工事の際には紫外線に加えて塩害にも強い素材を使ったケーブルと結束バンドを使用するようにしましょう。